【開催報告】<第 2 回> 『こどもたちの心と体をまもるために』~IKOKOあいち(いのち・からだ・こころネットあいち)
EVENT
(Release)2026年8月28日
2026 年 7 ⽉ 29 ⽇に、いのち・からだ・こころネットあいち(IKOKO あいち)は、プラン・インターナショナルの協力のもと、第2回「こどものいのちの安全と未来をまもる 対話フォーラムあいち」を開催しました。
第 2回フォーラムのテーマは「⽣きる⼒を育む教育を⼦どもたちへ」です。第 1 回で扱ったデジタル社会のリスクから⼦どもたちを「守る」視点から⼀歩進み、⼦どもたち⾃⾝の「⽣きる⼒」をどう「育てる」かを、いのちの安全教育とキャリア教育の 2 つの軸から考える 1 ⽇となりました。
夏休み中にもかかわらず、⼩学⽣から⼤学院⽣まで約 30 名の⼦ども・若者が⾃らの意思で会場に⾜を運び、対話の中⼼に⽴ってくれました。⼤⼈が正解を教えるのではなく、⼦ども・若者が問いを⽴て、⼤⼈がそれを聴き、共に考える。第 1 回で芽⽣えたこの形が、第 2 回でより確かなものに結実しました。
当日の模様をお伝えします。
◆開会・来賓あいさつ

開会にあたり、IKOKO あいち代表の伊藤加奈⼦と副代表の鈴⽊世津からの挨拶がありました。夏休み中の朝にもかかわらず、たくさんの⼦ども・若者が会場に集まってくれたことへの感謝とともに、「今⽇は正解を持ち帰る場ではなく、対話から⽣まれるものを持ち寄る場にしたい」との思いを伝えました。
続いて、⽂部科学省「⽣命(いのち)の安全教育」担当専⾨官の岩⽥育美⽒より、同教育の全国での実施状況について報告しました。愛知県における実施が全国的に⾒ても低い⽔準にあることが共有され、本フォーラムの取り組みの意義を裏づけるものとなりました。プラン・インターナショナル、アドボカシーグループリーダーの⻑島からは、⼦どもの権利の視点からのメッセージを伝えました。
さらに、TMI 総合法律事務所の益原⼤亮弁護⼠が、2026 年 12 ⽉ 25 ⽇に施⾏される「こども性暴⼒防⽌法(⽇本版 DBS)」について解説しました。制度の概要と意義、そして地域や現場が果たすべき役割について、参加者全体で理解を深める貴重な機会となりました。

◆午前の部:学⽣対話セッション「⽣命(いのち)の安全教育」
午前の部は、藤⽥医科⼤学の⼾崎翔太⽒をはじめとする⼤学⽣ファシリテーターが進⾏しました。アイスブレイクで安⼼・安全な場をつくったうえで、⼩学⽣から⼤学⽣までが丸テーブルを囲み、「生命(いのち)の安全教育」をめぐる対話が始まりました。専⾨家や教育・医療関係者など、普段は教える側に⽴つ⼤⼈たちが⾒守る中で、⼦ども・若者たちが核⼼に迫る問いを⾃分たちで⽴て、話し合ったこと⾃体に、⼤きな価値がありました。学⽣たちの対話は、安全教育の内容そのものにとどまらず、⼈間関係、親との対話、先⽣との対話、⼈と⼈がどう向き合うかという、より根本的なテーマへと深まっていきました。⼦ども・若者は⼤⼈が思っている以上に多くのことを考えている。その確信を、会場全体で共有する時間となりました。

◆ランチ交流会
昼⾷には、TOMOCAFFʼE の早川友⼦⽒より、添加物ゼロ・発酵調味料・地産地消にこだわった、こ ころとからだに優しいお弁当 86 ⾷をご提供いただきました。⾷を通じて⾃分のからだを⼤切にすることを実感できるランチタイムとなり、テーブルのあちこちで世代を越えた交流が⽣まれました。

◆午後の部:SEL ワークショップとキャリアの対話
午後は、こまきこども未来館の前⽥守彦⽒・古⾕萌⼦⽒によるファシリテーションのもと、「キャリア教育を、役割と関係性から考える」導⼊からスタートしました。
続く伊藤遥⽒による SEL(社会性と情動の学習)ワークショップ「⾃分の気持ちに気づき、他者の声を聴く⼟台をつくる」では、参加者⼀⼈ひとりが⾃分の感情と向き合い、対話の⼟台を整えました。

その後の対話「⼤⼈も道半ば。失敗、転機、役割の変化を語る」では、⼤⼈が⾃らの失敗や転機を率直に語り、⼦ども・若者が問いを重ねました。⼤⼈が「教える側」ではなく「語り、聴かれる側」に⽴ったこの時間は、本フォーラムを象徴するものとなりました。
◆「今後 経験してみたいこと」62 件の投稿
対話の締めくくりには、参加者全員が「今後 経験してみたいこと」を⾔葉にして投稿しました。集まった投稿は 62 件。10 代から 60 代まで、すべての世代から寄せられました。⾼校⽣の「いろんな⼈の話を聞く」、教員の「学校を、安⼼して迷えて、遠慮なく失敗できる環境にしたい」、医療職の「ユースクリニック(町の保健室)を作る」、⾏政職の「⼦どもの権利条約のワークショップをやってみたい」。個⼈の夢と社会への⾏動宣⾔が並び、世代を越えた対話がそれぞれの次の⼀歩を⾔語化する場として機能しました。

◆閉会・懇親会
閉会にあたり、代表の伊藤加奈⼦氏より本⽇のまとめと、2027 年 2 ⽉ 6 ⽇開催予定の第 3 回フォーラムについての案内がありました。閉会後の懇親会には約 40 名が参加し、シェジローさんのケータリングを囲みながら、分野を越えたつながりが夜まで続きました。

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