LGBTIQA+の性暴力を「見えない問題」にしないために〜Broken Rainbow-japanとの協働を開始
INFO
(Release)2026年8月12日
SRHR for JAPANでは、誰もが性のあり方にかかわらず、性暴力の被害にあったときに安心して必要な支援につながることのできる社会を目指しています。
その取り組みの一環として、SRHR for JAPANの運営主体である公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンは、2026年2月、青森を拠点に活動する一般社団法人Broken Rainbow-japanと業務委託契約を締結しました。
現在、LGBTIQA+の性暴力被害をめぐる実態調査や当事者へのヒアリング、政策提言、教材の検討・作成に向けた取り組みをともに進めています。
Broken Rainbow-japanとは
Broken Rainbow-japanは、LGBTIQA+の性暴力被害をめぐり、支援体制の構築、実態の可視化、啓発、政策提言などに取り組む団体です。
性暴力は、性別や性的指向、性自認などにかかわらず、誰にでも起こり得ます。一方で、LGBTIQA+の人が被害を受けた場合、自らの性のあり方を相談の場で伝えることへの不安や、支援機関で十分な理解を得られるかという不安などから、必要な支援につながりにくいことがあります。
Broken Rainbow-japanは、こうした見えにくい被害や支援上の課題を社会に伝え、性のあり方にかかわらず、すべてのサバイバーが必要な支援を受けられる仕組みづくりを進めています。
代表理事の岡田実穂さんには、団体を立ち上げた背景やLGBTQ+の性暴力をめぐる課題、SRHRへの思いについて、以前SRHR for JAPANのインタビューで詳しくお話しいただきました。
調査から、支援の仕組みを考える
今回の協働で取り組むことの一つが、全国のワンストップ支援センター等におけるLGBTIQA+の性暴力被害者への対応実態調査です。
LGBTIQA+の人が性暴力の被害を受けたとき、実際にどのような支援を受けられるのか。医療や法律、心理的支援などに適切につながることができるのか。地域によって支援に違いがあるのか。
こうした支援の実態を明らかにし、今後の改善につなげることを目指しています。
2026年6月時点では、全国調査の実施に向けて、調査票の作成や対象機関の確認、有識者によるレビューなどの準備を進めています。
あわせて、関係省庁への情報提供や協力依頼、韓国における性暴力被害者支援やデジタル性暴力対策の視察なども行い、今後の調査や政策提言につなげるための知見を集めています。
当事者の声を、政策と支援の現場へ
この取り組みは、実態を調べて終わるものではありません。
LGBTIQA+の性暴力サバイバーへのヒアリングも行い、当事者がどのような困難を経験し、どのような支援を必要としているのかを丁寧に把握していきます。
そして、調査やヒアリングから得られた知見を、政策提言や、支援・予防教育に活用できる教材づくりへとつなげていくことを目指しています。
性暴力は、まさに一人ひとりの性とからだに関する権利にかかわるSRHRの課題です。
誰であっても、どこに住んでいても、性暴力の被害にあったときに安心して必要な支援につながれる社会へ。
SRHR for JAPANは、Broken Rainbow-japanとともに、当事者の声と調査から得られる知見を、支援の現場、教育、そして政策へとつなげていきます。

